刑事事件

大宮で盗撮をして逮捕された!被害者との示談のポイントとは?

大宮には、埼玉県内でも非常に乗降者数が多い「大宮駅」があり、人が多数集まる分、盗撮等の刑事犯罪も発生しやすい状況といえます。

盗撮は犯罪行為ですので、見つかったら当然逮捕されます。
もし、盗撮をしてしまい逮捕されたら、早急に被害者との示談を成立させることにより、なるべく処分を軽くしてもらい、今後の生活への影響を少なくする必要があります。

以下では、大宮で盗撮行為をして逮捕された場合の「示談」の重要性と対処方法を、大宮を中心に刑事弁護に熱心に取り組んでいる弁護士が解説します。

1.盗撮をした場合に成立する犯罪

まず、盗撮行為をすると、どのような犯罪が成立するかご存じでしょうか?

(1) 迷惑防止条例違反

盗撮は多くの場合、都道府県の「迷惑防止条例」によって処罰されます。
迷惑防止条例とは、公共の場所における暴力行為や迷惑行為を禁止するための条例です。

埼玉県の迷惑防止条例には、以下のように規定されています。

埼玉県迷惑防止条例 2条4項
何人も、公共の場所又は公共の乗物において、他人に対し、身体に直接若しくは衣服の上から触れ、衣服で隠されている下着等を無断で撮影する等人を著しくしゅう恥させ、又は人に不安を覚えさせるような卑わいな言動をしてはならない

つまり、公共の場所や電車などの乗り物内において、人を辱めるような言動をすることが禁止されます。
たとえば、電車やバスの中などでの痴漢行為や盗撮行為が規制対象です。

違反した場合の罰則は6か月以下の懲役または50万円以下の罰金刑です(12条第2項1号)。

(2) 軽犯罪法違反

迷惑防止条例で禁止されるのは「公共の場所」における盗撮のみです。個人の家や民間所有のビルなどの建造物内で盗撮が行われた場合には、迷惑防止条例違反になりません。
これらの場合「軽犯罪法」という法律による規制を受けます。

軽犯罪法では、風呂やトイレ、更衣室など通常人が衣服を着けずにいる場所を盗撮した場合、「拘留」または「科料」の刑罰に処するとしています(軽犯罪法1条柱書および23号)。

拘留とは30日未満の身柄拘束刑、科料は1万円未満の金銭支払いの刑罰です。

また、盗撮目的で他人の住居や建造物に侵入した場合、住居侵入罪または建造物侵入罪が成立します。
刑罰は3年以下の懲役または10万円以下の罰金刑です。

2.盗撮で逮捕されたときに「示談」が重要な理由

家族が盗撮で逮捕されたら、誰でも「早く身柄を解放してもらいたい」と思うものです。
そのために重要となるのが「被害者との示談」です。

示談とは、加害者と被害者が話し合いによって損害賠償について合意し、加害者が被害弁償金を支払うことです。

示談が成立して被害者にきちんと賠償金を支払えば、刑事事件において被疑者(加害者)の情状がよくなります。

逮捕後72時間以内に示談できたら、証拠隠滅の可能性等も低下しますので,勾留されずに早めに身柄を解放してもらえる可能性が飛躍的に高まると思われます。
また、すぐには釈放してもらえなくても「不起訴処分」を獲得しやすくなります。

不起訴処分となったらその時点で即時に身柄を解放してもらえますし、刑事裁判にもなりません。

ただし、逮捕されてから起訴されるまでに示談を成立させる必要があるので、できるだけ早めに被害者との示談交渉を開始しましょう。

3.示談成立のために弁護士が必要な理由

盗撮で逮捕されたときには、弁護士に示談交渉を依頼するのが得策です。それは何故なのでしょうか?

(1) 被疑者や家族による示談が難しい理由

まず、逮捕されている本人が示談交渉を進めるのは不可能です。自分では被害者の連絡先を確認することすらできません。

では、被疑者の家族はどうでしょうか?

確かに、家族が被害者の連絡先を知っていたら、示談交渉をお願いすることは可能でしょう。しかし、現実には、家族は被害者の名前すら知らないケースが多数です。

また、連絡できるとしても、被害者は被疑者の家族からの連絡を受け入れないケースが多数です。
無視されることもあれば、「関わりたくない」などと言われることもあるでしょう。無理に連絡を取ろうとすれば、怒りを買うことも多々ありますし、脅迫罪となってしまう可能性もあります。

盗撮などの性犯罪では、被害者が被疑者(加害者)を恐れていたり関わりを持ちたくないと強く希望することが多いので、被疑者本人や被疑者の家族などの関係者が示談を進めるのは困難です。

(2) 示談交渉を弁護士に依頼した場合のメリット

盗撮で示談交渉を進めたいのであれば、弁護士に対応を任せましょう。

弁護士であれば、被疑者自身が被害者の連絡先を知らなくても、検察官に問い合わせて確認できる可能性があります(被害者が同意している場合)。
また、弁護士からの連絡であれば、被害者としても気持ちを落ち着けて話し合いに応じやすいことが多いです。

被害者が取り乱しても、弁護士が冷静に対応し、本人が謝罪していることを伝え、示談交渉に応じるメリットなどを交えて説得することにより、示談を成立させやすくなります。

盗撮事件で逮捕されたときには、一刻も早く弁護士に相談することをおすすめします。

4.盗撮事件の弁護を依頼する弁護士の選び方

盗撮で逮捕されたとき、どのような弁護士を選んでよいのかわからない方も多いでしょう。
ずばり、「なるべく地元の弁護士を選ぶ」「性犯罪に強い弁護士を選ぶ」の2点が重要です。

(1) 地元の弁護士

刑事事件では、逮捕・勾留された場合には,何度も警察署に面会に行かねばなりませんし、被害者宅を訪ねたり、現地で見聞したりするケースもあります。

そこで、地元でフットワーク軽く動ける弁護士が好ましいといえます。

いかに有能な弁護士でも、遠くの弁護士はなかなか接見に来る時間さえとりにくいものです。

(2) 性犯罪の弁護に強い弁護士

盗撮事件を依頼するなら、性犯罪の弁護に強い弁護士を選びましょう。

被害者との示談を成立させるには、これまで多くの事例を解決してきた知識と経験のある弁護士が対応すべきです。

5.泉総合法律事務所大宮支店にぜひご相談ください

泉総合法律事務所大宮支店は、大宮の地元に密着し、性犯罪に力を入れて取り組んでおります。
さいたま市、埼玉北部地域、埼京線・高崎線・宇都宮線・京浜東北線沿線にお住まい、お勤めの方で、盗撮で逮捕された方は、どうぞお早めにご連絡ください。

ちなみに、大宮周辺で逮捕された場合「大宮警察署」で身柄拘束を受けるケースが多くなっています。大宮警察署の連絡先は以下の通りです。

大宮警察署
〒330-0835 さいたま市大宮区北袋町一丁目197番地7
048-650-0110

無料相談受付中! Tel: 0120-701-271 平日9:30~21:00/土日祝9:30~18:30
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