刑事事件 [事例7]

満員電車で女子生徒のスカートの中に手を入れて痴漢→不起訴処分

20代男性
罪名結果
痴漢 不起訴

背景

Aさんは、通学中の満員電車の中で、目の前に女子生徒がいるのに気が付きました。身動きが取れないほど密集していたこともあり、Aさんは、バレないだろうと考え、スカートの中に手を入れ痴漢行為を行ってしまいました。

すると、電車が停車したタイミングで女子生徒から痴漢行為を咎められ、下車することとなりました。周囲に女子生徒に協力する人もおり、Aさんは駅の事務室へと連れていかれました。
その後、通報を受けた警察に連れられ、警察署で取り調べを受けることになりました。

Aさんは、まだ学生であったため、将来のためにも前科が付くのを避けたいと思い、親御さんと相談に来られました。

対応

受任後すぐに、警察に連絡を取り、被害者と示談を希望する旨を伝えました。被害者側は、本人が来ないのであればということで、お会いいただけることになりました。

被害者の親御さんによると、被害者は事件の後ショックを受けており、今後の通学に不安を抱いているようでした。そこで、Aさんと相談し、今後は当該通学ルートを使わないことにし、その旨を被害者と約束しました。
また、謝罪と反省の意を伝えるため、本人だけでなく、Aさんの親御さんにも謝罪文を用意してもらい、被害者にお渡ししました。

その後何度か交渉をした結果、被害者の方には、Aさんがまだ学生ということも考慮していただき、二度としないということを信じて示談に応じてもらうことができました。

結果

その後、本件は無事不起訴となりました。

痴漢事件において、被害者は加害者に対して恐怖心を抱いており、再度街で会う可能性や、報復されるのではないかといったことを気にしていることが多くあります。
そこで、示談に際しては、示談金の用意はもちろんのこと、この先加害者と被害者が出会うことが無いように現場付近に近寄らないといったことや、場合によっては引っ越しの検討などが必要になります。

本件も、Aさんと被害者が同じ電車に乗る可能性が高いため、Aさんが通学ルートを変えることを約束したことが、示談成立につながったと思います。

示談の際には、交渉を通じて最適な方法をご提案しますので、経験豊富な泉総合法律事務所にご相談ください。

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